賃貸か、持家かその1

不動産業に従事する人間としては

興味深い研究テーマの一つ。

「賃貸」と「持家」、

結局どちらのほうが

得なのだ、ということ。


僕自身のエピソードを。

大学1年生の頃から

付き合っていた彼女と

24歳、社会人2年目の時に結婚。

結婚するまで一人暮らしをしたことがなく

ずっと実家暮らしでした。


結婚式の数日後に実家を出て

2人で高円寺の1DKを賃貸借。

自分の稼ぎがまだ2年目で少なく、

かつ妻は専業主婦の為

出せるギリギリの家賃・希望エリアで部屋を探し、

昭和42年築の6階建マンションの

最上階・東南西三方角部屋というスペックでした。

(内見時に僕が一目惚れ)


お年寄りに率先して席を譲る等の

僕の日頃の行いが良かったのか、

結婚してすぐに第1子の妊娠が判明、翌年無事出産。

里帰り出産から妻と子供が戻り

高円寺で3人での1DK生活が始まる。


…せまい。

純粋に3人だとせまいことが判明。

かつ、3点ユニットの風呂・追いだき機能なし

というか、ふろ自動ボタンなしの風呂だと

赤ちゃんを風呂入れるの大変や、ということが判明。

お湯とお水の比率を調整するのが大変だし

お湯のみだと熱湯でヤケドするしで、こりゃいかんと。


しかも、トイレに流した大便が、流した瞬間に

3点ユニットである風呂の排水口から

逆流して噴き出すという悲劇が起こり

(自分で出し、流した大便に再会する奇跡)

衛生面でも疑義が生じたため、

古き良き時代を彷彿とさせる

銀のキッチンにて新生児の体を洗うことになりました。


ただ、さすがに諸々無理だと悟り、

妻の実家近くの本八幡(千葉県市川市)で部屋を探すことに。

今までと同程度の賃料水準で、

風呂トイレ別がマスト、

今度はさすがに平成築にしよう

(うんこ逆流リスクは絶対避けよう)

ということで探したら

運良くよさげな2LDKのアパートが見つかり引越し。


コンビニのレジ横の募金箱に積極的に募金する等の

僕の日頃の行いが良かったのか、

引越し後、しばらくして第2子の妊娠が判明、翌年無事出産。

ということで、4人家族となると

40㎡の2LDKだとちょっとせまいなー、

という議論に発展。

契約を更新せずに3LDKの賃貸を探すか、

3LDKの持家を買うかの2択に。


さて、ここで冒頭のテーマに

不動産屋である僕ですら

悩まされるわけであります。

大学新卒で大手不動産仲介会社に入社、

新築はほとんど扱わず

基本的には中古の不動産(住宅)の

売買仲介のみしていたため

持家のほうが絶対得だと思う反面、

たいして預貯金もない状態で

35年ローンを組んでマイホームを買うのは

国家と金融機関と日本の風習に

ただ従っているだけで

大きな力を持つ者に金をむしり取られている

だけではないかとも思い

悶々とする日々がしばらく続きました。

つづく

>不動産の仲介手数料が定額33万円(税込)

不動産の仲介手数料が定額33万円(税込)

もしかしたら、従来から存在する不動産業界の商習慣を少し変えれば、より多くの人の役に立てるかもしれない。 そう思い、不動産を高く売れて・安く買えて、経費が安く済み、大手と変わらない高品質なサービスで安心して取引を任せられる「理想の不動産仲介」を世の中に生み出す為に、私は勤めていた大手企業を飛び出しました。 そして、自分自身が、お客様の役に立ち信頼できる不動産実務家になろうと考え、このサービスを立ち上げました。

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