東京にこれから住む人、23区内への引っ越しを考えている人に、東京のおすすめエリアをおすすめします。
東京には人気のエリアは多数ありますが、人気のエリアは家賃が高く、勤務先などによってはむしろ不便になることもあるので、居住者に合わせた選び方を把握することが重要です。
東京23区の中古マンションの選び方や、おすすめランキングを紹介します。
最新の平均価格や価格相場の情勢などについても解説しますので、これから東京23区への引っ越しやマンション購入を考えている方はぜひご覧ください。
【2023年11月最新】東京23区の中古マンションの最新の平均価格
大手不動産情報サイトLIFULL HOME’Sによると、2023年11月現在の東京23区内における中古マンションの平均価格は次のようになっています。
千代田区 | 10,791万円 |
中央区 | 7,909万円 |
港区 | 9,592万円 |
新宿区 | 6,811万円 |
文京区 | 7,313万円 |
台東区 | 6,012万円 |
墨田区 | 5,575万円 |
江東区 | 4,998万円 |
品川区 | 7,033万円 |
目黒区 | 7,300万円 |
大田区 | 5,102万円 |
世田谷区 | 5,693万円 |
渋谷区 | 8,829万円 |
中野区 | 5,638万円 |
杉並区 | 5,496万円 |
豊島区 | 6,321万円 |
北区 | 4,874万円 |
荒川区 | 4,998万円 |
板橋区 | 4,500万円 |
練馬区 | 4,688万円 |
足立区 | 3,568万円 |
葛飾区 | 3,545万円 |
江戸川区 | 4,127万円 |
引用:LIFULL HOME’S|東京都東京23区の中古マンション価格相場情報
中古マンションは築年数が浅ければ価格が高くなり、築年数が古ければ価格は安くなります。
最も平均価格が高い千代田区は築年数が浅い物件しか売りに出ていないため、平均価格は高くなっています。
なお、港区の中古マンションを築年数別に見ると次の通りです。
1~3年以内 | 17,883万円 |
3~5年以内 | 13,543万円 |
5~10年以内 | 10,744万円 |
10~15年以内 | 取り扱いなし |
15~20年以内 | 10,542万円 |
20年以上 | 7,693万 |
引用:LIFULL HOME’S|東京都港区の中古マンション価格相場情報
港区の場合、築20年以上の物件の取り扱いも多いので、平均価格は千代田区よりも低くなっていますが、築浅物件については千代田区よりも高くなっています。
以下、千代田区の築年数別の平均価格です。
1~3年以内 | 取り扱いなし |
3~5年以内 | 取り扱いなし |
5~10年以内 | 11,024万円 |
10~15年以内 | 14,774万円 |
15~20年以内 | 8,276万円 |
20年以上 | 8,257万円 |
引用:LIFULL HOME’S|東京都千代田区の中古マンション価格相場情報
15年〜20年以内のマンション価格は港区の方が高くなっています。
平均価格が安いからと言って、あらゆる物件が安いわけではなく、中古マンションの場合は、どの程度の築年数の物件が市場に出ているかによって平均価格は大きく左右されます。
中古マンションを価格によって比較する際には、まず「どの程度の築年数を希望するか」という視点をスタートとして比較するとよいでしょう。
東京に住むならどこ?23区のおすすめエリアランキング
東京23区のおすすめランキングをご紹介します。
東京23区内の中古マンションを次の3つの項目に分けてランキング形式でおすすめエリアをご紹介していきます。
- 住みやすさ
- 交通の便
- 生活施設の充実度
東京23区内のおすすめエリアを3つの視点別にご紹介していきます。
参考:https://ieagent.jp/blog/eria/osusumeeki-11901
住みやすさ
住みやすさとは、次のような視点で判断されます。
- 買い物のしやすさ
- 治安の良さ
- 物価が安い
- スーパーや飲食店が近くに豊富
注文住宅の基礎知識や全国のハウスメーカー・工務店の情報を発信するメディア 「おうちパレット」が現在東京23区住まいの男女294人に住みやすいエリアを確認したところ、上位3つは次のようになっています。
- 第1位杉並区
- 第2位世田谷区
- 第3位文京区
引用:おうちパレット|【東京23区在住200人に聞いた】住みやすいと思う区ランキング!
第1位杉並区
杉並区は治安がよく、近所に商業施設や飲食店などが整っているという意見が非常に多くなっています。
新宿渋谷などの都心部への交通の便もよいため、通勤通学にも便利な街として人気です。
中古マンションの価格も東京23区内では低めの5,496万円となっているため、マンション購入を希望する人にとっても比較的手が出しやすいエリアだと言えるでしょう。
第2位世田谷区
世田谷区も閑静な住宅街で自然も残されたエリアです。
二子玉川、下北沢、三軒茶屋などの繁華街も多いため、静かな環境で生活をしながらも、買い物や外食に行くのも便利で、普段の生活のほとんどを区内で完結できるのはメリットです。
また、治安もよく都心にも比較的近いので通勤や通学の利便性も高くなっています。
第3位文京区
文京区は都心にありながらも閑静な住宅街で、東京ドームや六義園など施設が充実しており、都心のさまざまな場所へのアクセスがよい点が人気です。
下町の風情がありながらも、近代的な雰囲気もあるので、世代を問わずに住みやすい街となっています。
東京23区内で刑法犯認知件数が最も低いため、23区内では最も治安の良いエリアだと言えるでしょう。
参考:https://www.seikatsu-guide.com/info/13/13105/2/
交通の便
ハウスメーカー・工務店の情報を発信するメディア 「おうちパレット」が調査した、交通の便ランキングによると、上位3つのエリアは次の通りです。
- 第1位港区
- 第2位目黒区
- 第3位文京区
それぞれのエリアの特徴について詳しくご紹介していきます。
第1位港区
港区は東京23区の真ん中に位置しているため、どこに行くにもアクセスがよいことで知られています。
そのため通っている路線の多さが非常に特徴的です。
山手線、京浜東北線、東海道線、銀座線、日比谷線、丸の内線、半蔵門線、千代田線、大江戸線、都営三田線、浅草線など、どこに行くにも港区に住んでいれば便利です。
23区内で最もブランド力の高いエリアでもあり、アクセスもよいのでマンション価格は非常に高く、中古マンションの平均価格は9,592万円と1億円近い価格となっています。
第2位目黒区
目黒区は東京都心だけでなく、神奈川方面へのアクセスがよいことが人気です。
東急東横線で横浜方面への利便性が高いだけでなく、副都心線に直通しているため埼玉方面へのアクセスも良好です。
都心に近い上に閑静な住宅街ですので、治安もよく住みやすいまちとしても人気のエリアです。
第3位文京区
文京区は住みやすいまちとして3位でしたが、交通の便のよさでも3位にランクインしている非常に総合力の高いエリアです。
区内のほとんどのエリアが山手線の内側に立地しているため都内どこへもアクセスは抜群です。
新宿、東京・上野方面、どこに行くにも30分以内で移動できるので、通勤・通学だけでなくレジャーや帰省などにもとても便利な場所です。
生活施設の充実度
ハウスメーカー・工務店の情報を発信するメディア 「おうちパレット」が調査した、生活施設の充実度のランキングによると、上位3つのエリアは次の通りです。
- 第1位目黒区
- 第2位渋谷区
- 第3位品川区
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000500.000044800.html
それぞれのエリアの特徴について詳しく解説していきます。
第1位目黒区
目黒区は駅からほど近いところに、喫茶店や雑貨屋やスーパーなどが数多く揃っており、生活する上での利便性は非常に高いと言えます。
大きな商業施設はありませんが、その分静かな環境で生活できますし、都心にもほど近いので商業施設に行く場合にも便利です。
第2位渋谷区
渋谷区には、渋谷駅、原宿駅などの繁華街があり娯楽施設が非常に多いエリアです。
センター街や109などの商業施設が充実しており、買い物や外食に困ることはまずありません。
また、代々木公園などの大型公園も揃っているため住環境としても充実したエリアです。
中古マンションの平均価格は8,829万円と23区内でも高額であるため、ある程度収入がないと居住することは難しいかもしれません。
第3位品川区
品川区には、ゲートシティ大崎、パークシティ武蔵小山ザモール、天王洲シーフォートスクエア、阪急大井町ガーデンなどの大型の商業施設が多数あります。
また、日本一長い商店街としても知られる戸越銀座も品川区で、100以上の商店街があることでも有名です。
小さな商店が非常に多いので、行きつけの店などもすぐに見つけることができるでしょう。
中古マンションの平均価格は7,033万円とやや高めになっています。
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どこに住む?東京23区で居住エリアを選ぶポイント
東京23区内の居住エリアを選ぶ際には次の4つのポイントを重視して居住地を選びましょう。
- 立地や周辺環境
- 通勤時の混雑
- 治安の良さ
- 予算と価格相場
東京23区内の居住エリアを選ぶ際の4つのポイントについて詳しく解説していきます。
立地や周辺環境
立地や周辺環境のバランスを考えて居住エリアを選ぶことは非常に重要です。
一般的に立地がよく商業施設が多い地域は、夜も喧騒があり落ち着いた環境とは言えないことが多いためです。
反対に閑静な居住空間を重視しすぎると、近くに商業施設がないので生活しにくくなってしまう可能性があります。
立地や周辺環境のバランスを考えて、閑静な住宅街でありながらも、一定程度の商業施設を抱えているような環境で生活することがおすすめです。
通勤時の混雑
通勤時にどの程度混雑するのかは居住エリアによってかなり左右されます。
勤務地まで遠いエリアに居住すればそれだけ混雑する可能性が高くなりますし、勤務地から数駅程度であれば混雑を回避できるか、混雑に巻き込まれる時間がわずかで済みます。
夫婦の通勤場所や子供の通学場所など、家族皆にとってできる限り混雑を避けられるエリアから居住する場所を選択することも重要です。
治安の良さ
居住する空間を選ぶ場合、治安の良さは最も重要な比較ポイントの1つです。
マンションを購入するということは、その場所で子供を育てていく可能性があるので、子供の安全のためにもできる限り治安のよいエリアを選択しましょう。
警視庁は市区町村ごとに、どのくらいの犯罪件数があったのかを公表しています。
居住を検討しているエリアが他のエリアと比較して、もしくは現在お住まいのエリアと比較してあまりにも犯罪件数が多い場合には「治安の悪いエリアへ引っ越す」ということになるため、必ず「今より治安がよくなるのか、悪くなるのか」を比較検討した方がよいでしょう。
予算と価格相場
中古マンションを購入するのであれば、中古マンションの価格相場が予算にマッチしているかを検討することも重要です。
一般的に、マンション購入する際には2割程度の自己資金を持っていた方がよいとされています。
そのため、1,000万円の自己資金があるのであれば、予算は5,000万円程度で探すのがよいでしょう。
マンションを購入するにはそれなりのお金が必要です。
そのため、まずは予算を決めて予算の範囲内で治安や利便性や交通の便などの希望するポイントをできる限り満たせる物件を購入するのがおすすめです。
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まとめ
東京23区内の中古マンションの価格はエリアによってかなり大きく異なります。
また、一般的に人気のエリアは価格も高いので、まずは予算を決めることが重要です。
予算の範囲内で、ニーズに最も適したエリアから居住場所を決めていくことによって、最適な居住区とマンションを見つけることができるでしょう。
また、中古マンションは築年数が経過すればするほど、価格は安くなるので、価格ありきで悪質な物件を掴まされないよう十分注意してください。
心配であれば、購入前にホームインスペクションなどを依頼するのもおすすめです。