不動産データからみる中央区の特徴！売買価格から相場、住みやすさまで徹底解剖

中央区はその名の通り、東京23区内のほぼ中央に位置する区域です。

中央区というとあまりイメージはないかもしれませんが、銀座、日本橋、月島など江戸文化が残る街、観光地、商業地としての特色が強い街です。

東京の中央に位置する中央区は居住エリアとしては非常に利便性が高い特徴があり、文化やショッピングを好む人にも人気のエリアになります。

中央区の特徴や不動産価格や家賃の相場などについて詳しく解説していきます。

中央区の特徴

中央区は銀座や日本橋、月島、築地、京橋、八重洲などの江戸時代から続く古くからの街を擁する歴史の街です。

そして、これらの街は今や東京を代表する商業地でもあるため買い物や通勤に便利なエリアでもあります。

また、面積はわずか10k㎡しかありません。

まずは中央区の特徴について詳しく解説していきます。

中央区の人口・世帯平均年収のデータ

中央区の人口等の基本情報です。

参考：中央区の人口・世帯数（令和5年11月1日現在）、 中央区の人口・世帯数（令和5年11月1日現在）東京23区の平均年収ランキングを発表! 年収の高い区、低い区の特徴とは?

中央区は月島、勝どき、晴海などの再開発エリアに高層マンションが多数建設されており、面積が10k㎡しかないにも関わらず、18万人近い人口を擁しています。

また、現役世代が多いため高齢化率は東京23区の中で最も低い14.7%となっており「日本の中で最も若い街」だと言えます。

参考：【令和4年度】東京23区 高齢化率と人口統計

平均年収も712万円と、港区、千代田区、渋谷区に次いで、4番目に年収が高い地域です。

中央区は現役世代のエリートサラリーマンの街だと言えるでしょう。

中央区の生活環境や利便性、安全性に関する情報

中央区には名所が多数あります。

• 築地場外市場
• 銀座
• 日本橋
• 人形町

江戸時代からの古くからの街で歴史と文化と買い物や食事を楽しめるのが最大の特徴です。

また、浜離宮恩賜庭園や石川島公園など、緑豊かな公園も充実しているので住環境としても最適な場所だと言えます。

さらに中央区は東京の中央に位置するため、交通の便は非常に優れています。

狭い区内の中には次のように非常に多くの路線が乗り入れています。

• ＪＲ総武本線
• ＪＲ京葉線（東京－蘇我）
• 東京メトロ銀座線
• 東京メトロ丸ノ内線（池袋－荻窪）
• 東京メトロ日比谷線
• 東京メトロ東西線
• 東京メトロ有楽町線
• 東京メトロ半蔵門線
• 都営浅草線
• 都営新宿線
• 都営大江戸線

参考：中央区 の鉄道駅［電車駅］路線（22駅）

中央区は刑法犯認知件数が1000人当たり18.65%となっており、これは東京23区内でワースト2位という数字です。

ただし犯罪は主に銀座や築地などの観光客が集まるエリアで起きているため、勝どきや晴海などの高級住宅エリアは住民のモラルも高いので治安はよくなっています。

中央区の不動産のデータ

中央区の戸建て住宅、マンション、賃貸住宅の家賃相場などのデータをご紹介していきます。

新築・中古の戸建平均価格

LIFULL HOME’Sには中央区の戸建て住宅の情報はありませんでした。

面積が10k㎡と非常に狭いので、中央区に戸建て住宅を検討することは現実的ではありません。

中央区ではマンションを探した方が無難です。

参考：東京都の新築・分譲一戸建て価格相場情報

新築・中古のマンション平均価格

LIFULL HOME’Sによると中央区の新築・中古マンションの平均価格は次の通りです。

参考：LIFULL HOME’Sが東京23区の新築マンション平均価格を区単位で調査
東京都中央区の中古マンション価格相場情報

新築住宅の価格は23区内で5番目という価格で、単価も同じ程度の順位です。

平均占有面積は73.13㎡となっています。

リクルートが調べた「2021年首都圏新築マンション契約者動向調査」によると、新築分譲マンションの平均専有面積は66.0㎡でボリュームゾーンは70～75㎡ですので、中央区は3LDK程度のやや広めなマンションが多くなっています。

参考：3LDKのマンションは何人住める？どんな間取りがわが家のライフスタイルに合う？

家賃相場

LIFULL HOME’Sによると、中央区のマンションの家賃相場は次の通りです。

参考：中央区の家賃相場情報

結婚して家族で居住するのであれば2LDK程度の間取りが必要ですが、30万円程度の家賃が必要です。

1億円の住宅ローンを金利2%で35年返済で借りた場合には、月33万円程度の返済になるので、賃貸住宅にすみ続けるのであれば、1億円程度のマンションを購入しても月々の負担は変わらないことになります。

会社員の方が中央区に賃貸住宅を借りて家族で居住するのはあまり現実的とは言えません。

中央区の不動産市場の動向や将来性に関する分析

ダイヤモンド不動産研究所によると、中央区の不動産価格は今後10年間は上昇する可能性が高いとしています。

中央区の不動産は過去10年間で+22.0%となっており、今後も順調に人口増加等は推移するものと予測されます。

同調査によると、10年後の中央区の不動産価格について3つのシナリオが掲載されています。

• グッドシナリオ：7,971万円（405.4万円/坪、10年間で+51.6%）
• ノーマルシナリオ：6,420万円（326.5万円/坪、10年間で+22.1%）
• バッドシナリオ：4,443万円（226.0万円/坪、10年間で▲15.5%）

よほどの好景気や不景気が到来せずに、これまでの10年と同じように推移した場合、過去10年と同じように+22%程度価格が上昇するものと思われます。

参考：東京都中央区の土地価格・相場は？ 今後10年の価格推移も予想！【不動産価格データベース】

中央区のおすすめエリア

中央区には次のようなおすすめエリアがあります。

• 茅場町・八丁堀：東京駅まで徒歩10分。バーやレストランが次々と出店し外食には困らない
• 築地：銀座や有楽町まで徒歩圏内。隅田川テラスの散歩も楽しめて自然も感じられる
• 月島：もんじゃストリート、住吉大社や人足寄場跡など歴史あるスポット多数。銀座まで徒歩圏内
• 馬喰町・東日本橋：スーパーも駅近くに数店舗あり神田も徒歩圏内で生活には便利
• 浜町・水天宮・人形町：スーパーやドラッグストア多数。路地裏におしゃれなバーやレストランがあるすみやすいエリア

参考：中央区に住むならこの街！おすすめの街ランキングベスト5

中央区の住民の口コミなど

中央区に居住している人の口コミをご紹介していきます。

• 「高齢者向けの施策が充実している(60代男性)」
• 「オフィス街もかなりあるため、休日の静かな住環境は他にないもの。肉のハナマサやまいばすけっとの他、ドラッグストアなども多く、日常生活にも支障はない(60代男性)」
• 「オリンピック後の晴海地区や築地地区の跡地に関する大規模開発により、歴史ある街の雰囲気が変わりつつある(60代男性)」
• 「オフィス街の比重が高く、日曜日の飲食店営業が少ない(60代男性)」
• 「春の川沿いの桜並木は最高、また、ドラマ撮影によく使われる永代橋周辺の水辺空間は昼夜とも素晴らしい(60代男性)」

自然が残り、オフィス街が多いため休日は非常に静かだという良い口コミが多くなっています。

しかし、オフィス街であるがゆえに、休日は飲食店営業がないなどの点はデメリットです。

参考：生活ガイド　中央区特色・特徴

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まとめ

中央区は10k㎡の非常に面積が狭いエリアです。

そのため、居住は主にマンションになり戸建てに居住するのは現実的ではありません。

中央区は都内でも有数の歴史あるエリアであると同時に、再開発が進んだ高級マンションのエリアでもあります。

買い物にも居住空間にも適した落ち着いたエリアで、平均年収も都内でも上位です。

利便性も高くオフィスエリアに所在しているので、ハイクラスの会社員の方の居住に適した場所です。