「整地の費用はどれくらい?」
「駐車場にするならどんな整地法がいい?」
「整地って自分でできる?」
整地に関して、こんな疑問はありませんか?
整地は土地を平らに整えることで、土地の価値を高める大切な工程です。
本記事では、粗仕上げからアスファルト舗装まで、7種類の整地法とその費用相場を説明します。
また庭木の伐倒や急勾配の土地など、予期せぬ追加費用が発生するケースもご紹介。
自分で整地する手順や準備するとよい道具、業者に依頼する際の節約のヒントなどもわかりやすく解説します。
この記事の内容を活用すれば、あなたの土地を理想の形に整える計画が立てられ、整地に関する疑問が解決できるでしょう。
整地とは
整地とは土地を平らにすること、または平らにした土地のことです。
似たような言葉に「更地」がありますが、更地は住宅を解体した跡地を意味しており、整地されているかどうかは関係ありません。
整地することで、土地がさまざまな用途で利用可能になったり、土地が高く売れたりするメリットが生まれます。
種類別整地の用途と費用相場
整地には用途により、以下のような7種類があり、1㎡当たりの費用相場は以下の通りです。
- 粗仕上げ(粗整地):300~600円
- 砂利整地:1,000~1,500円
- 砕石舗装(砕石整地):2,000~7,000円
- 真砂土舗装:3,000~4,000円
- アスファルト舗装:3,500~6,500円
- コンクリート舗装:5,000~14,000円
- 防草シート仕上げ:1,000~6,000円
用途や整地法について、それぞれ解説します。
粗仕上げ(粗整地)
粗仕上げは粗整地とも呼ばれ、石、木片、ガラス片、コンクリートなどを除去して土地を整える基本的な整地法です。
重機やトンボなどを使用して、土地を平らな状態にしますが、どこまで異物を取り除くかは業者によって差があります。
活用方法が決まっていないときや、他の整地の前段階として行うケースがほとんどです。
砂利整地
砂利整地は、砂利敷きとも言われ、粗仕上げをした土地に砂利を敷き、重機で転圧する整地法です。
砂利整地されたところを歩くと音がするので防犯対策になったり、水はけがよくなったり、雑草が生えにくくなったりするといったメリットがあります。
高い雑草防止効果を期待する場合は、後述する防草シート仕上げとの併用をおすすめします。
砕石舗装
砕石舗装とは、粗仕上げをした土地に砕石を敷き、ローラーで転圧し固める整地法です。
砕石とはクラッシャーなどで岩石を砕いたもので、さまざまな種類があります。
用途としてはしばらく建物を建てる予定がない場合や、安く駐車場として活用したい場合などが多いです。
粗仕上げよりきれいになる分高いのですが、コンクリート舗装よりは安くなります。
真砂土舗装
真砂土舗装は、真砂土にセメントなどの固化剤を混ぜて敷き、ローラーで転圧して固める整地法です。
真砂土とは花崗岩が風化して砂状になった土のことで、目が細かく水はけがよいのが特徴です。
色合いが土に近く、景観性にすぐれ水はけがよいため、庭や学校の運動場などさまざまな用途で活用できます。
アスファルト舗装
アスファルト舗装は、砕石舗装をしたあとアスファルトで舗装する整地法です。
アスファルトとは、石油の精製過程にできる化学物質、砂利、砂などを混ぜ合わせたもので、熱に弱くひび割れしやすいため、定期的にメンテナンスする必要があります。
道路でよく使われている整地法で、コンクリート舗装より固まる時間も短く安価です。
コンクリート舗装
コンクリート舗装とは、砕石舗装をしたあとコンクリートで舗装する整地法です。
コンクリートに鉄筋やワイヤメッシュを入れているため、耐用年数が長く、補修回数が少なくて済むため、駐車場経営などで多く利用されています。
固く丈夫で水はけも良い反面、工期が長く、費用はアスファルト舗装より高額です。
防草シート仕上げ
防草シート仕上げとは、雑草を根本までしっかりていねいに除去したうえで防草シートを被せる整地法です。
防草シートは太陽光を遮断し、雑草が根付くことを防げますが見栄えが悪いため、一般的には防草シートの上に砂利整地を行います。
防草シートを張る前に、雑草の根をしっかりていねいに除去しておかないと、雑草が生えてくる可能性があるため注意が必要です。
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整地に追加で費用が発生するケース
整地の方法や相場は先に解説した通りですが、以下のようなケースでは追加で費用が発生します。
- 庭木の伐倒・抜根
- 花壇ブロックの撤去
- 雑草除去
- 大きな岩などの撤去
- 急勾配
- 荒廃した土地
- 畑や山などでこぼこの土地
業者に見積をする際、追加の費用がどれくらいになるのか確認しましょう。
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整地の費用を抑えるポイント
整地の費用を抑えるには、以下の2つのポイントがあります。
- 自分で整地する
- 業者に依頼する費用を安く抑える
それぞれ解説します。
自分で整地する
時間と体力に余裕がある方は、自分で整地するという選択肢があります。
しかし道具を揃える費用や作業に時間がかかるうえ、整地の種類や規模によっては、業者に依頼した方がお得なケースもあるため、よく検討しましょう。
以下は自分で整地する際の手順です。
- 必要な道具を準備する
- 石や雑草を取り除く
- 土を耕す
- 土壌改良剤をまく(植物を植える場合)
- 土を平らにする
- 土を固める
それぞれ解説します。
必要な道具を準備する
整地するためには、以下のような道具があると便利です。
道具の名前 | 用途 | 購入価格 |
---|---|---|
手袋 | 雑草を取り除く | 100~2,000円 |
カクスコ | 雑草を取り除く・耕す | 1,000~3,000円 |
鎌 | 雑草を取り除く | 200~2,000円 |
熊手 | 雑草を取り除く | 500~2,000円 |
レーキ | 雑草を取り除く・耕す | 1,000円~ |
シャベル | 耕す | 1,500円~ |
鍬(くわ) | 耕す | 700円~ |
ジョレン | 耕す・土を運ぶ | 2,000円~ |
水平器 | 傾きを調べる | 1,000円~ |
トンボ | 地面をならす | 5,000円~ |
ハンドダンパー | 地面を固める | 10,000円~ |
転圧機 | 地面を固める | 2万円~ 1日1,000~4,000円で レンタル可能 |
石や雑草を取り除く
目視で確認できる雑草や石など不要なものを除去します。
雑草は鎌や熊手を使って刈り取りましょう。
土を耕す
シャベルや鍬を使って、地中30cm程度まで土を耕します。
目的は土を柔らかくすることと、地中に残っている雑草の根の部分の除去です。
雑草がまた生えてこないように、雑草の根の部分は完全に除去しましょう。
土壌改良剤をまく(植物を植える場合)
家庭菜園やガーデニングなど植物を植える場合、土壌改良剤を撒きます。
「土壌改良剤」は植物に栄養を与える「肥料」とは異なり、土の通気性や保水性を改善し、微生物が育ちやすい土にするのが目的です。
土を平らにする
地面の凹凸がなくなるように、トンボを使って土を平らに広げます。
へこんでいる部分があると水たまりができ、砂利や芝生が長持ちしないので注意しましょう。
水はけが悪い場合は、排水のために側溝に向かって勾配をつける必要があります。
土を固める
最後は砂利や芝生が浮いたり沈んだりしないように、土を固めます。
足で踏み固めたりハンドダンパーを使って固めたりするほか、転圧機をレンタルすることも可能です。
転圧とは振動や圧を加えることで地面を締め固める重機で、プロはローラーつきや手押し式の転圧機を使用します。
業者に依頼する費用を安く抑える
業者に依頼する費用を安く抑える方法は、主に以下の2つです。
- 複数の業者から見積を取る
- できることは自分でする
それぞれ解説します。
複数の業者から見積を取る
業者へ依頼する際は、必ず3社以上の業者から見積を取りましょう。
1社だけに依頼すると、その金額が相場から高くても判断できません。
見積が出たら内容を見比べて、分からない点があったらしっかり説明を求めましょう。
できることは自分でする
粗仕上げを依頼する前に、できるだけ自分で雑草除去をするというように、できることは自分ですると安くなる可能性があります。
自分でできる部分があれば費用が抑えられるか、一度業者に確認すると良いでしょう。
ただし、整地は業者に依頼して、芝張りは自分でしようと考えている場合、整地後すぐに作業を開始する必要があります。
自分で作業するために道具を揃えたり、期間が空いてしまって雑草が生えたりする可能性を考えると、芝張りや砂利敷きなどのリフォームも、まとめて依頼した方がお得で安心な場合もあります。
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まとめ
この記事では整地について、以下のような内容を解説しました。
整地とは土地を平らにすること、または平らにした土地のことです。
整地することで様々な用途で利用可能になったり、土地が高く売れたりするメリットがあります。
整地には7種類の方法があり、費用相場はそれぞれ以下の通りです。
- 粗仕上げ(粗整地):300~600円
- 砂利整地:1,000~1,500円
- 砕石舗装(砕石整地):2,000~7,000円
- 真砂土舗装:3,000~4,000円
- アスファルト舗装:3,500~6,500円
- コンクリート舗装:5,000~14,000円
- 防草シート仕上げ:1,000~6,000円
以下のようなケースでは、整地に追加で費用が発生することがあります。
- 庭木の伐倒・抜根
- 花壇ブロックの撤去
- 雑草除去
- 大きな岩などの撤去
- 急勾配
- 荒廃した土地
- 畑や山などでこぼこの土地
整地の費用を安く抑えるには、以下の2つの方法があります。
- 自分で整地する
- 業者に依頼する費用を安く抑える
自分で整地する場合の手順は、以下の通りです。
- 必要な道具を準備する
- 石や雑草を取り除く
- 土を耕す
- 土壌改良剤をまく(植物を植える場合)
- 土を平らにする
- 土を固める
業者に依頼する費用を安く抑えるには、以下の方法があります。
- 複数の業者から見積を取る
- できることは自分でする
整地の方法や費用の相場を理解することで、自分の土地にあった整地のプランが立てられます。
この記事を参考にしていただき、大切な土地の有効活用に役立てて頂ければ嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。